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2007年1月30日 (火)

「風林火山」4 愛は浪人を救う?

   とんでもないところで引きとなった「風林火山」、今週はやっぱりお館さま信虎が何物かに憑かれたようにおみっちゃんを弓で狙って射るところから始まります。
   どうなんでしょう、信虎ちゃん、最近、悪夢にうなされてる描写がありましたから、戦続きでやばい精神状態になってたんでしょうか。
   それが、ありがちなところで摩利支天のお守りに当たって命は助かる、と。ベタで笑っちゃったんだけど、それを自分の目で確かめた信虎ちゃん、おみっちゃんのお腹がふくれているのを見ると……。
   そのまま場面転換しちゃったんで、ナニが起きたかは解らないんですよ。
   へーぞーが激白したのも「腹を!」だけだったんで、事前に予習した人やもともと武田家に詳しい人じゃないと分かんなかったんじゃないですか? わたしもナニしたと言いたいんだろう、とちょっとまごつきました。えーっと、どこで聞いたんだったっけ。
   妊 婦(おみっちゃん) の 腹 を 割 い た ら し い で す な。
   その辺は、NHKもドラマストーリーのQ&Aのコーナーで弁明してますね。古来、残虐で、あとで下克上されるような君主はだいたいこういう事やってますから、と、もう一つのエピソード、お百姓を銃の的にしたというものの信頼性の低さとともに挙げて「伝説よ伝説」と、さっと流したい雰囲気を漂わせてます。豊臣秀吉が針売りかなんかをやってて、矢作川の橋のところで蜂須賀小六と出会ったレヴェルの通説、眉唾なんだけど、外すと通が泣いちゃうからとりあえず入れましたというエピソードらしく。
   でも、やられた方は堪ったもんじゃないですね。
   「あちゃ~やっちゃったよこのヒト」という重臣たちの醒めた心とは裏腹に、タイガービアード鬼美濃さん(あのふくふくしたもみあげ~頬ヒゲ触ってみた~い)の遺族、伝助への態度はもう高圧的。なにかっちゃ、今、馬に使ってた鞭でびしばし。なんでそこまでかさにかかりますか。少しは済まないという気持ちを出したらどうですか。「此度のこと、他言無用」って、そりゃよそにばれたら一揆ものですよ。正義の味方晴信くん登場前はここまで武田家って腐ってたんですか。
   泣きわめくへーぞーは、前回「みつの亭主」と言っちゃってますからちょっとした伏線だったんでしょうか。これで勘助の存在を隠したままいけるか、と思いきや、殺意を堪えかねた勘助、ダンビラを構えて小屋から出てきます。あんた、さっき伝助が敵をうとうとしたときに簡単にそれを奪って無理なことはするなって言っといて。
   ま、懇ろに詫びられたらひとまず胸に仕舞えたかも知れなかったのを、高圧的に出られて押さえかねたのかも知れません。
   鬼美濃に襲いかかるんです。
   勘助、それ仇じゃないから。

   下手人は信虎でしょ? 無駄な立ち回りはいけませんよ。怪我したら損じゃん。
   でも、大河としては各回に1回は立ち回りが欲しいところなのでこれでもかと盛り上げます。意外とやります、勘助。それでないと、晴信に噂が伝わらないからね。
   とりあえずいいところで鬼美濃が勝ち、刀を引いた勘助は土下座して「お召し抱え下さい!」とやるのでした。意味不明。伝助に語ったことに拠ると、うまく家中にもぐりこんで、中からチャンスを狙って信虎の寝首を掻く、そこまで行かなくても、武田が合戦で敗れるように持ってゆき、討ち死にさせる、と気の長い計画を打明けるのでした。ま、人間、得意分野で頑張れば?

   でも、「れいの殺されちゃった妊婦の旦那が山本っていう片目、おっとっと足(セキガンハコー)の浪人でね、けっこー強かったよ」と晴信に報告したから彼の道が開いてきたのでした。
   「会ってみようか、呼んでこい」と晴信に言われ、勘助は4話目にしてやっと晴信に出会えるのでした。
   ママのマダム大井に、「あんなやつ親とも思えない」云々ぐちっていて、「殿も戦の全部を引き受けて神経が参ってるんでしょ、昔は軍師ってのがいて、ダーティーワークはそう言うひとが背負っててくれたからうまくいってたんだけど」なんて言われてます。軍師ってそんなもの? マ王の双黒の大賢者みたいなもん? それが頭に残ってたから、まだ見ぬ恋人を想うがごとく晴信の軍師欲しい病が目覚めてしまったようです。それに勘助がうまく引っかかるといいのですが。
   ……どうだったんでしょう? 仕える気があるっていってんのにいきなりダンビラ振りかざしてのど元に突きつけ
   「塀は軌道なり」あ、こりゃひどい誤変換。訂正!
   「兵は詭道なり!
   って。中から信虎を狙う積もりってことがバレちゃったみたいです。これはどっちかっていうと推理かな。これだけの軍学を修めた人間が、妻の仇に仕官したいって何よ? そんなに食い詰めてるの? プライドないの? もしかして……って流れかな。晴信も結構切れますね。
   とりあえず仕官かなって、まずはスパイから。れいの兄ちゃんの上司、福島さんが裏切るといってることの対応に今川潜入です。
   ここで「死んでも武田に仕えるもんか!」といって出てゆくへーぞーと(墓に供えた摩利支天ペンダント掛け守りを持ってゆくところが伏線臭い)、名字までもらって(でもいかにも農民臭い)奉公することになる兄ちゃんや勘助との運命が分かれます。また変なところでへーぞー出てきて活躍するのかしら。イヤだわ。
   これが70年代の出世欲ギラギラな大河なら
   「死してこの俺の仕官の手蔓となってくれた、みつよ、そなたはよき妻よ、あっぱれ軍師の妻であるぞ」と雨の中号泣をかくしながら仁王立ちで咆哮しても似合うんですが。
   なんか、心優しい21世紀大河の主人公は死んでもそんなことしませんね。
   墓前に花を手向け、静かに去るのでした。ま、いいけどさ。脚本家もたいへん。

   そういうカンジで、着々と足元を固め始める晴信、崩れ始める武田家に対して、もう崩壊が始まってるのが今川家。いきなり当代お館と弟がやられちゃってます。ジュケーニという尼姿のゴッドマザーも怒り心頭。やったのはれいの福島さんらしく。ここで、ジュケーニ腹の梅岳承芳(谷原章介さん♪)とべつのおねーちゃん腹の玄広恵探との家督争いが勃発するのでありました。知らなかったよ、そんなごたごた(花倉の乱だって)があったなんて。スキンヘッドでもうるわしいハラショー(ロシア語に掛けてあったりして)。これがゆくゆく去年の江守徹(今川義元)になろうとは、お釈迦様でも、あ、気がぁーつーくーめえー。楽しみにしています。うふ。

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コメント

 ごめん、訂正。勘助と斬り結んだのは鬼美濃(宍戸開)じゃなく、板垣(千葉真一)。あまりの恋情(?)に記憶を改変してしまっていました。
 この晴信役は梨園の方ながらうるわしくないなあと思ってましたが、将来武田信玄になると思うと中井貴一よりはよっぽど肖像画に似てますな。許容。目の保養は家臣団と今川家ですればいいさ。

投稿: まいね | 2007年2月 1日 (木) 13時28分

 ウィキペディアには武田信玄の項目がないんですよ。昨日つれづれにいろいろ調べましたが。大河の「武田信玄」はあったのである程度予習。

 前回の鬼美濃はパパの宍戸錠だったんだ!

 随分若返った鬼美濃たんでした。ま、こういう配役って、結構大河はあるよね。この前の新選組で往年の人気新選組ドラマ「新選組血風録」の土方役と沖田役をやった俳優さんにそれぞれを後見する脇役出演してもらったらしいし。

投稿: まいね | 2007年2月 6日 (火) 13時46分

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