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2007年1月 9日 (火)

「風林火山」1 好スタートを切りました

   始まりました大河ドラマ。例によってドラマストーリーなるテキストを買って予習済。なにやらまた原作に前振りを大量に付けた模様。なにこの「勘助の想い人」ってのは? またしても歴史上の人物パートと「視聴者の皆様に近い」下々の人物パートと分けて感情移入を誘うつもり? 余計なお世話じゃ! 原作が今イチノリきれないものだったからとても不安です。

   って、本編始まりました。またしても浪人中、こ汚い格好で諸国漫遊中の主人公から始まります。勘助さんは一人ですが。とある山に迷い込んで、足を踏み外して転げ落ちる、と、なにやら急を知らせる音、走り出す村人。そんな、侵入者がばれたらそんなに集まってくるもの? いいえ、陣触れみたい。当時隣、駿河・遠江(とうとうみでは変換しなかった! たしか語源はとおつ・おうみなんだけどさ)の今川、相模の北条と喧嘩中で、武田領は臨戦態勢だったようで。れいによって「戦に行ってなんかぶんどって来なきゃ生きられない!」と解りやすく当時の農民の生活を説明してくれてます。どーも、そのおじさんが下々パートヒロイン、みつさんの兄やん。老けすぎ
   で、男衆が稼ぎに行ってる留守宅に、なにやら人の気配。みつさんその辺の薪割り用のなたを構えてうちの戸を開けると、はい、ヒーロー勘助が水瓶に頭突っ込んで水をがぶ飲み(柄杓は一応使っていたようだが)してるのでした。

   

超かっこわるい出会い。

   で、「旅のものだ、食い物を恵んでくれ」との台詞に、なんだか粉っぽいものを水でといたものを木のお椀で与えるのでした。
   もっと警戒しろ!
   でも、戦でアルバイトしないと食べていけないってのはよく解りましたね。なにその変なスナック。麦とかそばとかの粉かな? 残りご飯とかないの? 季節は春なんだか秋なんだか不明。草は青々してたな。ちょっとその辺もう少し解るように描写して欲しかったですよ。収穫期前だからなんもないのか、ふつうになんもないのか。……後者だな。米どころでは想像もつかない生活です。
   それでも不審者として捕まった勘助は彼らの殿様のところまで連れて行かれ……でも、優れた観察・分析力で今川方(?)の作戦を見抜いて一目置かれ、とりあえず命は助かると(ここでついでに有名人パートになり評定の場。武田方のお歴々が登場。知らん名前ばっかでした。もっと勉強しよう!)。
   「……○○様いないんだよね」
   「……また悪い癖出たかな?」ひそひそ話は伏線。この○○様は、えーと、FSSだとスカ閣下みたいな人かな? ある程度やり手で、ま、目的のためには多少悪いこともする、で、「戦争中なんだからその辺の女をおもちゃしてもヘーキ」と思ってるひと……。

   「今川がこの先の村で乱取りはじめた!」
   乱取りってのはお洗濯じゃなくって、柔道のお稽古じゃなくって、略奪だそうです。初めて知りました。「最近の大河はお行儀良くなってさ、女の子を襲うシーンとか、昔はもっと大胆だったよね」という話題が2ちゃんねるでこの秋ぐらいにありましたが、なんか、今回はNHKがんばったみたい。甲冑を付けたおじさん/おにいさんが家に押し入って、女の子を担いで逃げるは、追い回すは。怖いです。でも、露出やそのものの行為に及んでる描写はなし。それでも小学生の女の子とか、見てたらショックかも知れません。あ、うちのこはおにいちゃんと奥の部屋でゲームしてました(見ろよ!)。やっとのことで陣中を抜け出した勘助が見たのは、おみっちゃんが黒覆面に追い回されてるところでした。これは、助けるっきゃないでしょ。なんとか一騎打ちに持ち込みます。意外とやるね。片目を疱瘡で失ったって本人言ってましたし、脚もなんとなく不自由でよいしょ、よいしょな歩き方なんですけどね(もっとすごい差別的言い方が彼のトレードマークらしいのですが、このご時世ではさすがに口に出せない)。黒覆面が去ったところに兄やんたちがかけつけ、勘助がランドリーマンと間違えられると。この辺ちょっとギャグ。
   おかげさまでおみっちゃんとはもっと接近。いろいろ身の上話をしたりして。勘助も村の連中に受け入れられたかと言うときに黒覆面リターンズ! 凝りません。でも、今は昼間なのでさすがに目だけでもばれます。いや、オリジナル甲冑も着てるし。
   「○○様?」
   「おう、そうじゃ、○○じゃ。俺はこの女に前から通っておったのだ。な?」なんて口から出任せ。こいつはれいの行方不明の○○様。かなりの武将なのですが、敵味方問わず、乱取りの時にはちゃっかり加わってレイプを楽しんじゃう、というのがこのひとの「悪い癖」らしく……。それがための黒覆面かい! おまえは男の風下3万里じゃ!! 村人に囲まれながらも必死の抗弁。一気に形勢逆転か……といったところへ
   「うら、内股のところにひでえできもんがあるから、痛いし、恥ずかしいし、男なんか寄せなんだだ」と、おみっちゃん爆弾告白。
   「あ、ああ、なんかちょっとあったけど、別に障りにはならなんだ」と風下男。
   「したり!(やったあ!程度の意味) うらにはできもんなんかないだ!」とばかり、ば! と前をめくってみせるんだ。おみっちゃんたら男前!(アングルは後ろからなので視聴者の皆様には見えません。当然!) 
   で、この野郎! と袋だたきになるところを「まあ、待て」と勘助どん。殺しちゃっても問題だし、生かして帰したら口封じに郎党率いてこられるし。隙を見て後頭部を一撃。
  「とりあえず縛って隠しとこう」ああっ、ステキすぎます。もうおかあさんこのむさ苦しい隻眼のにーさんを気に入ってしまいました。
   そこへまた招集。忙しいですね、甲斐のひとは。勘助はこの隙に山越えをして帰ろうとします。お侍の奥方になって楽な暮らしがしたいというおみっちゃんは「連れてって」と。今すぐ勘助の奥さんになるというのではないのです。自分にもチャンスが欲しいと。ああ、山の奥で育ったら、そうかも知れません。今この時代だって、若い者は町へ出たいといってるではありませんか。
   とりあえず二人で歩き出したら、え~と人相の悪い集団に行き会っちゃった。二等辺三角が3つ(4つ?)積み上がった形は北条の家紋です(北条時宗見といて良かった!)。
   「どこ行く? 間者か?」もう、この時代は職務質問されっぱなしね。ああ、戦時だからしょうがないか。
   「山向こうに帰るところでゴイス(だっけ?)」と、いきなり方言になってる勘助、抜け目ないな。とりあえず行ってよし、といわれたけど「女は置いてゆけ」あ~あ。おみっちゃんの勘助を見る目、これが悲痛ってやつですか。
   「達者で暮らせ」対する勘助はもう、憎たらしいほどさわやかな笑顔で。
   「達者でいられるわけ、ないだろ」そうだそうだ! おっさんたち、10人はいましたよ? こんなおっとろしいのに相手させられたら……初回だというのに、ヒーロー失格! よたよたと歩き去る勘助に、顔の悪いおっさんが弓をつがえます。あぶなーい! と、横へ飛んでそれを避ける勘助! さあ、逆襲だ、おみっちゃんを助けに来……なかったです。勘助、最低! やだなあ、2,3年後ふらりとまたやってきたとき、おみっちゃん「あのときの子だ」なんてシングルマザーやってたら。

   で、有名人パートでは○○様帰ってこない、もしかして、裏切りか? なんてことになってるし、攻めてきた敵はあんまり簡単にやられすぎるし、これはもしかしてこっちは囮で逆から来るか? って勘助指摘したらホントに湖を渡って来るし。どんどんチャンバラシーンが流されます。えーとね、まだ鉄砲伝来してないです。弓矢が基本。一豊さまより怖い、眼のキワのところに矢が刺さった殿様もいましたよ。大変。甲冑も、糸で革や鉄片を繋いだ昔ながらの甲冑です。源平の頃よりくたびれてるけど、これもまたよし。

   戦場に紛れ込んで、その北条の足軽が指してた旗をかっぱらった勘助、馬も調達した模様。さっきの顔の悪いやつらのところに場面は戻ります。とりあえずおみっちゃんは木に縛り付けられてますが、お着物は乱れてません。セーフ、か? いや、そんなことないデショっておかあさんのスケベ。
   「重傷負ったやつが帰ってくるぞ、馬を止めてやれ」って、おっさん、武士としてはちゃんとしてるかな? ところが、死にかけのその馬上の侍は勘助で、矢をつがえて狙っておったのです狙うは頭ね。顔に突き刺さります。続けざまの騎射で一同大混乱。馬を下りた勘助、おみっちゃんを救い出します。うわ~んと泣き崩れるおみっちゃん。よかった、よかった。ホントにほっとしたあ~! 勘助最高!

   夜、二人して横になって。全然着物が乱れてません! NHK固すぎ! ここは、鎖骨だけでも見せておけ! 
   「うら、いい女房になるよ」って、ちゃんと言ってるじゃないか!! っておかあさんなにをエキサイトしてるんですか……。ま、そういうわけで、関係はできたと。守り本尊の摩利支天くれとかおねだりしてるし。
   「これは俺がもらったものだからだめだ。落としたら、地獄の底まで拾いに行かねばならぬほど大切」って、解るけど、オイオイ。もっとフォローしてやって。
   って、このうえなく甘い時間をまたおじゃま虫が壊しにくるのです。
   黒覆面、脱獄。
   伊達に武将やってませんな。幽鬼のような姿で、恥をかかされたことを恨んで勘助を殺しに来たのです。その辺にあるものでまた立ち回り。おう、黒覆面やっぱり使えます。飛んできた木ぎれなんかジャストミートで切り払ったりして。なかなか見どころある殺陣と思いました。外へ出て、鉈で自分の背後の細い木を割と高い位置で斜めに切る、あ、槍代わりにするな、と思いました、が、下は切らない。背にしたまま。黒覆面が来るのを待つ、来る、追いつめたと思って会心の笑み、怖じけて鉈を放り投げ、勘助両手をバンザイ(降参で手を上げるのは西部劇由来のポーズはないのか?)。容赦せず踏み込んでくる黒覆面に、さっと掴んで引き下ろした尖った木の先を向ける。
   みごと首に突き刺さってました。
   勘助、またも作戦勝ち。
   「み首級(しるし)頂戴つかまつる」と、首を落とす、それは、出世のための餌だから。もう、血みどろで凄惨な姿の勘助に、かけより、抱きつくおみっちゃん。
   「勘助の胸の中のきれいなものをうらは見たから、怖くないよ
   ここまで言わせておいて、勘助は去るのです。翌朝、おみっちゃんが起きると勘助はもういません。ヒドイ!
   その耳にコン、コンとなにかかすかな音が。風に吹かれ、なにかが木に当たる音です。勘助は、れいの摩利支天のお守りを置いていったのでした。
   「地獄で待ってるからね」
   そう来るか。脚本サイコー!! 一回で引き込まれました。
   来週は勘助うちに帰る、です。これもまた楽しみ。

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コメント

おお、今期も気合いが入ってますね。まいねさんのレポートを読んで、その放送を見るかどうか決めることにします(読んで満足しそうな気もしますが)。
なんか私好みのイケメンもあんましいないみたいなんすよね。

投稿: アマサイ | 2007年1月10日 (水) 14時49分

あはは、アマサイさんもどうぞ、おすすめですよ。あんまり期待してなかっただけに、日曜はもうご機嫌で、これでも一晩寝て気を落ちつけて書いてみたんだから。これでも!
帰省の荷物の仲に紛れたドラマストーリー、ちゃんと読み直そうっと。

投稿: まいね | 2007年1月10日 (水) 22時11分

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