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2006年12月12日 (火)

13年目の仙台人

   それで、納会の準備でお湯を沸かしているとき、マンション暮らしでついた癖、「ガスを使っているときは換気扇を回す」が出て、公民館の給湯室の大きなレンジフードのスイッチを入れようとしたらですね……ない。きょろきょろしても見あたりません。ま、そんなに密閉空間でもないしとちょっと給湯室を出て、誰かいないかさがします。キャプテン翔馬くん(仮名)のママを捕まえて。
   「お湯を沸かしてるんだけど、ガスを使ってるときには換気扇を回さないとなんか気持ち悪いから、換気扇回したくって。スイッチどこだっけ?」とここまで言って、これは補足がいるかなと。
   「げろげろ~ってなるんじゃなくて、あの、なんか気になってスッキリしないの、精神的に、ええと……いずいのよ」

   嗚呼、おかあさんとうとうやってしまいました。

   仙台に来て13年、かたくなに金沢弁を守り通しておったのに。
   「いずい」というのは仙台方言の最右翼、それも、標準語に類似概念がないという点で有名なことばなのに! こんなの使いこなすようになっちゃったよ、どうしようおとうさん!(実父。父はよその方言を聞きかじりで使うことを酷く嫌うのです)

   ええと、「いずい」というのは、そうですね、身の置き所がない、枕を高くして眠れないと言う感覚のライトなもの、なんだかしっくり来ない、入れ歯があってないのよ的感覚だと思います。その昔(もう昔になっちゃった!)仙台が舞台の朝ドラ「天花」をやってたとき、仙台らしさを出そうとして「いずい」とヒロイン天花ちゃんに言わそうと脚本その他が検討したらしいですが、その概念を口で説明できなかったので計画は没となったという話がまことしやかに伝わってるくらい。

   そんな難しい言葉を場面に応じて使えるようになってしまったわ。

   だがしかし。
   2次会で刺身をつつきながら
   「わたし岩手だけど、一関だから」
   「ああ、一関のひとってかならずそういうよね、一関は違うのよって」
   「わたし、岩手でも北の方で。××って、判ります?その近くの海の方なんです」
   「じゃ、海の幸には慣れてるわけだ」なんてお国自慢をはじめるママたちの会話をにこにこ聞きつつ
   (ああ、言ってろ言ってろ。細かい場所の違いがどうでもあんたらわたしにとっちゃみんなまとめて東ヱビスよ)と思っていたのはナイショ。別に見下しゃしませんが。南部とか津軽とか、いまでも溝があるとかは話のネタにはいいけど目の前で喧嘩されると(してないけど)引くよ。

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コメント

それは負け犬の遠吠えなので、聞き流してやってください……
ですな。
自分のふるさとに鬱屈をいだいていればこそ、自虐に向かったり、外への攻撃となったり、両方になったり。
そういうもんだと思うです。

投稿: とむ影 | 2006年12月27日 (水) 15時56分

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