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2006年12月20日 (水)

花の表に秋を聞く

   今日はお茶のお稽古の日です。一ヶ月も休んでしまってもう朧になった唐物のお点前(メイドインチャイナのありがたい茶入れを使った点前)をなんとかごまかしごまかし終わり、脇へ引っ込んで人のお点前をみて勉強する順番になると、にじにじとお部屋の真ん中に出まして、一声。
   「せんせえ、お軸みせてください!」
   茶 の 湯 と は 誉 め る 事 と 見 付 け た り。
   床の間に掛かった掛け軸について先生の蘊蓄をうかがい、同じく活けられた花を誉め、目新しい棚の名前を聞き、由来を尋ね、先生に語らせ、自慢させ、誉め倒す。これが楽しいお稽古の秘訣です。「その手が違います」なんて突っ込まれどおしで帰るなんてありえな~い。

   「ほほ、早乙女さんなら読めるでしょう」って、ホントに?
   「一番最初はごんべん……ですね、誰……?」
   「ええそうよ。次は?」
   「つ? ……の下が可ですか、耳ですか?」
   「平仮名じゃありませんよ、みんな漢字です」
   「ええ~っ?」誰か助けて。気分は大学の演習の時間。
   「有名な文句なんですか?」
   「いいえ、うちの江戸時代の八代めぐらいの和尚さんが書いたんですよ」嗚呼、J寺は伊達政宗の菩提寺。そういう寺宝には事欠かないようで。この前も先代の和尚さんの書いたお軸だったですよね。
   「これは『誰か華表に千秋の聲を聞かん』と読むんです(誰聞華表千秋聲)。お花の咲いている頃に秋の気配を感じることができるかということです」
   「禅ですね」盛者必衰の理を表すってやつですか。平家物語みたい。
   「わたしは秋の声が聞こえるわ~というひとならどの季節にかけてもいいのよ、ほほほ」って、要するにオールシーズンオッケーってことですか。
   「早乙女さんは春に秋を思うことができますか?」
   「無理ですぅ」
   「ほほほ、まだ若いのね」
   「だってぴちぴちの40才ですから~♪」って、やや無理めなオチを付けてしまいましたが。   

   

お集まりの皆さんは春の盛りに秋を思うことができますか?

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コメント

徒然草にそんなのがあったかしら、と調べたら、155段。
春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず。春はやがて夏の気を催し、夏より既に秋は通ひ……

でも読み返したら、物事には順序がある、とう話であって、この、花に秋を見る、というmemento mori(Atokすごい!一発で変換された!)とは違うわね。

投稿: とむ影 | 2006年12月27日 (水) 15時45分

 そうか! メメント モリ(常に死を思え)と同じ概念なんだ! 禅だけの思想かと思ったら。なるほどなあ。

投稿: まいね | 2006年12月27日 (水) 23時23分

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