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2006年11月13日 (月)

マダム貴花田をルーヴルに発見! -世界美術館紀行-

   朝はNHK総合を点けたらそのまま。洗濯機が止まるまで流し見でだらだら過ごします(掃除しろ!)最近は「世界博物館紀行」が好きです。
   今日はルーヴルをやってました。
   マリー・ド・メディシス、え~と、「ナントの勅令」のアンリ4世のお妃です。子供はあの三銃士の主君ルイ13世。大物ですね。この人の生涯を24点(?)セットで描いた作品が丸ごとルーヴル美術館にあるそうです。もちろんひとつの部屋にまとめて。あ、作者はルーベンス。
   すごいね。サイズが3×4メートルだって(倍のサイズの特別ヴァージョンもある)。それを24枚も並べて展示できる広さもすごい。何年かかったんでしょう? なんでも、注文主はマリーさん本人で、自分の隠居所のお城の壁に飾るために注文したんだとか。そのお城(え~と、リュクサンブール宮? いざ言おうとすると舌が絡まる)の柱と柱の間が丁度その寸法なんだとか。なんかこんなの、マザコン孝行息子が「おっかさん、あなたは偉かった」って還暦のお祝いに(ヨーロッパではありませんって!)注文するものかと思ったけど。ま、あとでその辺は説明されるんで。
   このね、マリーの顔、バブル期にお相撲をよく見た人は笑っちゃうんじゃないでしょうか。
   貴 花 田 そ っ く り なんですよ。

   角界は引退したら親方名になってわかんない。先代貴乃花は横綱になってなかったからそれで区別すればいいのかな? また、「の」の字が漢字だったりカタカナだったりするし、ややこしい。そうそう、琴欧州も改名したって(琴欧「洲」になりました)。今は藤島親方じゃないんだっけ? とにかくスキャンダラスなあの元横綱貴乃花。

   色白で、小さい意志の強そうな目、引き締まった唇。ふくよかな二重顎で鼻筋も通ってる、え~と、ま、美人っちゃ美人。
   なんでこんな他人のそら似。生きてる本人の依頼なので、絶対本人を目の前に描いてるし(デッサン残ってる)、本人チェックも通ってるはずですが。

   そのドンナ・貴花田(よせ)がフィレンツェの銀行家メディチ家に生まれ、27で政略結婚(戦費の工面に苦しむアンリ4世が持参金目当て)で後妻に。この辺がちょっとキツイ。やっぱあの頃も若い頃にご縁がないと後妻を狙うしかなくなるのね。しら~とした雰囲気の中嫁いでいくのです。マルセイユ上陸、リヨンで面会と名場面を連ねてゆきますが、ルーベンス、肖像画の名手として当時から有名だったそうですが、本人はともかく、彼女を天から地上に連れてくる女神やら、出迎えるフランスの象徴やら海の精やら、これでもか、これでもかとヌードさらしまくり。それが、おかあさんもお風呂で見覚えのあるたるんだ腹回りでもう、いいのか、こんなんで、と複雑な心境になります。服は着ててもトップレスだったりして。(さすがにマリーさんご本人は晒してなかった?)これがサーヴィス? こういう実在の人物を描いた絵でそういうことされるとなんだかとまどいます。実在ならダヴィッド(あのナポレオンの肖像のひと)みたいに写実に徹してもらうか、ヌード描くなら昔ながらのヴィーナスの水浴やらソロモン王にデバガメされた上ラヴレターもらってしまう苦悩の人妻とかいった伝説の存在で行ってほしかったような。
   夫暗殺の後は摂政母后として君臨、それが成人した息子に背かれ幽閉、脱出、和解となかなか波乱な女の一生でした。亡命先のケルンで60いくつで死去だって。そらきついわ。フィレンツェ生まれのひとがケルンくんだりで(失敬)。というような内容を、吉行和子のあっさりめの独白で語りつつの絵の紹介でした。
   面白かった。
   「皆さんもルーヴルにゆかれたらマリーの人生をたどってみてはどうでしょうか」って、でも、実際その場で見たら、吉行和子の声を思い出しちゃうでしょう。ソレもまたよしか。

   この番組はどこの美術館も本当に丁寧に取り上げてます。どうぞお試しください。

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