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2006年10月30日 (月)

「功名が辻」43 東海道ドミノ倒し

   とうとう来ました、静かなる男、山内一豊くん一世一代の大芝居です。
   三成の大坂奥方狩りの魔の手が千代さんにも迫ります。千代さん負けじと「火を放て!」って。留守宅ボーイズ(爺や含む)大張り切りでお奉行を追い返します。ここら辺の息の合いっぷりが小気味よいです。さぞ常日ごろ奥方は慕われてるのでありましょう。
   そしたらガラシャ玉砕に腰が引けた三成くんが「もう人質いいから」と言ってくるのです。
   「人質取れって言ったのあんたでしょ!」とお使いに行ったお奉行。うんうん。キミは正しいよ。でも、三成くんも混乱しておるのです。三成くんといえば島左近が陪臣として有名だそうですが(ま、おかあさんたら白々しい。「影武者徳川家康」のもう一人のヒーローですね)、今回は出ないのかな、戦上手の島どの抜きなので三成のまったくの戦音痴っぷりが今回明らかに。
   「夜討ちは卑怯だからしない」もうおかあさんここで脱力しました。島津さんも呆れてましたね。
   「相手に非がある正義の戦だからぜったいこっちが勝つ」って、世の中そんなもんじゃないから。あとで忠告に行く宇喜多秀家はいいやつです。たしか前田家の豪姫の婿どのなので前田家はこのあと二百何十年八丈島に仕送りをするんですな。

   一豊様の方は、千代さんからのお手紙を、封を切らないで家康へ。三成の決起文の封を切らないってのは、三成側の条件を見て、悪いからこっちへ来たというんじゃないんですというアピール。三成なんかアウトオヴ眼中ですから、というものです。そんで、千代さんは「まえもっての約束通り、三成の虜になるぐらいだったら人質になんかならないであたし死んじゃいますから、ダーリン、がんばってね」とはうまいナァ。前もって約束してたかよ、大嘘つき。いや、大嘘じゃないけど、アピールうまっ。家康、それじゃもう奥さん死んじゃってるよなぁと言外ににじませつつ手紙持って歩いて来て、がしっと手紙を握らせる。いや、死んでませんから。でもうまいよ、西田敏行。で、三成の手紙は、これこれこういう名目で挙兵するから云々とあって、明らかに大坂で事が起きたのは判ります。千代、お手柄です(いや、家康のことだからニンジャ使って知ってるでしょそれ位、というつっこみが2ちゃんでありましたが。諸侯の前にみせられる証拠ですから、これは)。明朝、合議を致す! となるわけ。歴史タームで言う所の小山評定です。いえ、おかあさんも今年知りました。

   夜中、暴れるのは福島正則です。このドラマでは脳みそきんにくん扱いが酷すぎるようですが、今回も、心は大公の恩顧を忘れておらず、しかし三成はにくいということでジレンマに吠えておりました。荷車ひっくり返すし。それを一豊様は咎めない。自分ももうグルグル悩んだから解るんですね。静かに悩んでたのはマゴへージジュニア、信濃の守どのです。ジュニアだけあって、周りのオッサン連中にびびっております。それで、マゴへージの秘策をつい一豊様に喋っちゃう。
   「城を空にして徳川さまに明け渡せと」
   「ナルホド、さすがマゴへージ」意味を理解する一豊様。おバカじゃないです。

   翌日の評定、
   「奥方が心配でしょうから皆さん、ここから立ち去って大坂にもどってもらっていいですよ~ん」と家康が言うと、
   「そんなこと言わんでくれ! 心を決めたからには妻には串刺しにでもなって貰う!(オイ!) それがしは徳川殿にお味方いたす! 先陣を申し付けられよ!」だっけ? いきなり福島くん割り切ってます。そんで、チャンス、と思った一豊様、一応
   「信濃の守どの!」と、今、お城あげちゃう発言をせよと促すのですが、まだマゴへージジュニアはオタマなので、まわりの大蛇に呑まれちゃってるんです。動けない。そこで
   「それがし、掛川の城をそっくり明け渡しますから使って下さい。倉庫には食糧もあるよ。兵隊も使って」と言ってしまうのでした。あ~あ。アイディア盗用。キミはマゴへージの友情を裏切った……。
   すると付和雷同型の皆さん「それがしも」「それがしの城も」と言い出して、東海道は一気にドミノが倒れるように徳川がた補給基地街道になったのでした。あんたたち、こないだもそうやってモトドリ切ってたよね。豊臣忠臣は烏合の衆ですかい。
   おかあさんこの前の小夜の中山とごっちゃにしてまして小山も東海道のどこかだと思ってたんですが、ドラマの後の紀行でみたら東北新幹線の「宇都宮、小山」の小山なんだ! 家康、ずいぶん真剣に会津まで来てたんですね。この時代、会津って上杉さんちのお城があったんだ。上杉って信濃からすぐ米沢かと思ってた。嗚呼、おかあさんやっぱり上杉・武田関連が弱い! 来年勉強しよう。
   そんで、「じゃ、家康は江戸に戻って仕度するから皆さんで先に清洲に集合してて」って。もう、家康の狸さん! 一応みんなで大坂方面に戻りはするのね。ここから家康だけひとりで東海道を逆に下るのかと思ってました(きのうの紀行までほんの二十分ぐらい)。うまく豊臣家忠犬軍団は三成との激戦区に追いやられてしまうのでした。
   そんで時間稼ぐし。
   この前から家康の横によくいるちょっとかまっぽい家臣は井伊直政だそうで、役者の篠井英介さんは、「ゲロッパ!」のオカマの双子役だと思ったらやっぱり当たりでした。家康はまだか~! と福島くんに詰め寄られてどつかれてました。完全武装の軍議の場だったので鎧兜がゴンゴンいって怖かったかな。たしか黒田さんのあの兜、横に鉄板がどすんと置いてあるだけの形や福島くんの兜は見覚えがあるなぁと思ったら、やっぱり「葵~徳川三代」の使いまわしだそうで。そういえば、井伊くんは赤い鎧兜で、そうかこれが井伊の赤備えか、と知識と映像が合体する快感をこんな所で覚えました事よ。来週の戦闘シーンも「葵~」から持ってくるのだそうで。いいじゃん、使いまわせば。 

   ということで、どう見ても頭の悪い敵味方が戦わされるという感じの関ヶ原前哨戦でした。というような陣立てをしっかり見て来たように千代さんに語る六平太。
   「一豊様を守って。一豊様はもうお若くはないのです」お前、それを言うなら六平太だって若くないよ。千代さんは白髪もなくお肌もつやつやですけれど。「利家とまつ」でも、ヒロインは怪しいほどに老けないと言われておったのに。物語の前半では、千代はススだらけになったり泥まみれになったりとおまつさまよりちゃんと汚れておって好ましいと言われておったのに、物語が進むにつれてやっぱり魔女のようになって来たのです。ちゃんとかわいいおばちゃんになってよう。
   天下分け目、一豊様は叱咤激励してましたね。戦死しても、絶対その子を取り立てる、子がなくば親類縁者を絶対探して取り立てるから、明日は頑張ってくれ云々と。原作だと、姉川あたりですが、
   「俺のために死ねよ、死ねよ」と激励する云々書いてあったのを無視されて哀しかったのですが、ここで、現代人がビックリしない程度に言葉を足してそのニュアンスを出してくれていたのでほっとしました。ドラマとしてはここが山という認識なのですね。

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コメント

再放送を見ていて跳ね起きました。
信濃の守くんはマゴヘージジュニアじゃないです! 堀尾! モスケジュニア! ナニ勘違いしてるんだろ。先週死にかけで出てきた印象が強かったから、ああそんで息子がこれなのねと短絡してました。ごめんなさい、以後気を付けます。

投稿: まいね | 2006年11月 4日 (土) 13時53分

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