« 「功名が辻」37 シナリオ消化 | トップページ | 惜しまれつつ去る? »

2006年9月19日 (火)

脇役力!

   加藤元浩という漫画家さんは、なかなかウリのおおい方のようで。
   ミステリコミック「Q.E.D.」は、数学ネタがトリックや暗号や登場人物の考え方に密接に関わってることで有名な作品で、「クィーン的」といわれるロジック重視ものとして、ミステリファンからは注目されてるそうです。おかあさんは本格と社会派の区別も付かない雑食派なので、登場人物のユニークさと謎解きのスッキリ感(紐とピンで密室つくっちゃったということは絶えてない)を楽しみに読んでますけど。
   その登場人物のユニークさがね。
   MIT(マサチューセッツ工科大学)の若きエリート、ロキことシド=グリーン氏のヤンチャ兄貴ぶりも愛すべきですが(それは脇で熱く語ってるのでおいとく)、18巻で登場の江成姫子嬢がまた。
   彼女は主人公の通う咲坂高校で「探偵同好会」の会長をつとめる美人ですが、ミステリマニアで女王様気質なところと名前から、「クィーン」と呼ばれておるのです。おいおい。九州あたりの孤島のヘンな館に呼ばれたら気を付けてね。ま、ミステリ好きの「痛い」人として設定されてます。この「痛い」っての、新しい用法ですが、おわかりですか? わたしもよく解ってなくて使ってますが、「痛い」としか言いようがない感覚、「常識から見て間違ってて、見ていてあ~あ~って感覚になってしまう状態」、だと思いますけど。わたしも結構痛い人であろうと思われます。
   閑話休題。
   このクィーンは、恐るべき言語能力の持ち主なのです。
   同じ同好会のメンバーが、彼女の祖母が不審者に狙われているかもという事件で、献策したというのに
   「あなたは自分の乗る飛行機の操縦をカブトムシに任せられますか?」という言葉でそれをすげなく却下しておるのです(そして相談は主人公に持ち込まれる)。お前は力不足なんだよと。
   そしてさらに「(彼は)廊下でしゃくり上げていますが」と報告を受け「良いきっかけを得て立ち直って欲しいものです」と涼しい顔で宣う。
   今回、その同好会が、生意気な後輩たちのわなによって乗っ取られてしまったと知って、彼女は宣言するのです。
   「あいつを土下座する生き物に変えてやる!」え~と、二足歩行する人間以外の陸生ほ乳類は、土下座してるようなもんじゃないですかね?
   またしても現実味に乏しい献策をはじめようとするメンバーには  
   「話の衣が厚い!」と端的に。嗚呼、コレを読んだ旦那様に、おかあさん明日にでも応用されちゃうかも知れません。
   で、内容が乏しいと
   「明日からナマコとして生きなさい」って。

   この彼女、脇役でもレギュラーじゃなく、読者からの人気で2回、3回と出番が出て来たキャラクターなんですよね。こういうキャラがぽんぽん出せる脇役力(?)って、スゴイナァ。

|

« 「功名が辻」37 シナリオ消化 | トップページ | 惜しまれつつ去る? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/11953846

この記事へのトラックバック一覧です: 脇役力!:

« 「功名が辻」37 シナリオ消化 | トップページ | 惜しまれつつ去る? »