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2006年8月22日 (火)

「功名が辻」33 悪役は誰だ?

   忘れないうちに今週のいっとこう。
   今週は山内家パートです。出世したら現場から遠ざけられちゃった一豊さま、また鬱ってます。そこへ、いろいろ地獄を見てきた康豊くんがここでしくじると後がない、とばかりにびしびし献策して対応できない兄を脅かすのです。つらいぜ。またこの弟は、遠慮無くしゃべることだけは前と変わってないから……おかあさんはハラハラ。うちの子もそうですが、やっぱり第2子は恐れを知らないのかなぁ? なんでそう空気が読めないんだよ、いや、読んでるのかなぁ? でも、兄がそれにプレッシャー感じてるのはどうしてわかんないんだろう? 判ってるけど配慮は必要ないと思ってるのかなぁ? わたしはいちおう下に弟のいる長女ですが、現実生活に於いて空気の読めなさは豹子なみみたいです。そんなわたしにヒヤヒヤされたくもないか。
   吟は頼りにならず、法秀さまを頼ろうと訪ねれば、兄弟仲を慮ってお百度を踏んで風邪をこじらしたって。あのさ~、法秀さま、お百度ってのはそういうものに使うもんじゃないでしょう。もっと緊急で命に関わることに行うべきで。永続的なもんにたいして願いをかけるならここは断ち物でしょう。塩とか、お茶とか。いや、まだ天正期ではお茶は断ち物に使えるほどポピュラーな嗜好品じゃないからやっぱりエピソードとして無理でしょうか? ま、どちらにしてもそれで老いの身を危険にさらしたのはまずかったですな。遺言という形で矛を収めさせるのは物語的にいい結果だったかも知れませんが。物語としての収まりのために死期も死因も改変されるのか。ま、大河はフィクションなんだからそれはそれでアリなのかもしれませんが、時代小説、時代劇ってのは史実という大枠の決まった世界で表現者の解釈をどこまで自由に羽ばたかせるかが醍醐味だと思ってるんで、あんまり自由にされると醒めちゃうぞ。
   醒めちゃうととたんにTV周りが気になって、ずいぶんお片づけしちゃったわ。大河の時間に縫い物をする癖が付いたのは「武蔵」の頃でしたね。癖で時間内はTVを点けて前に座るんだけれど、直視するに忍びなかった。今も、ユニフォームの背番号付け、繕い物、みんな日曜に残しとくんですが、結構手がお留守になってましたね、今年は。
   茶々が三成を味方に付けて、秀吉配下に尾張組と近江組ができはじめているとねねさまに奥様連中が言いつけます。またしても浅野ゆう子の芝居が「演劇」的
   「豊臣家はうちのひととわたくしでここまでしたのです」なんて言っちゃって。大階段の前でポーズ付けて「わたくしは日の本のじょおーなのですから!」って言うかと思いました。「ご立派」とか言ってる三原じゅん子や乙葉も。大丈夫かな。
   そして、対する茶々は、これまたむかつく姫っぷりで。いろいろ挑発される橋之助三成は、目が小さく、いかにも頭は切れるが武人としての剛胆さはなさそうで。この人、元就を主役でやった頃にはもう少し切れ長で主役顔だった気がするのに。先のが特殊メイクで、この顔が自顔に近いんでしょうか? あまりの変わりっぷりにいつも見入ってしまいます。秀吉が柄にもなく和歌を詠んで「もう待てん!」なんて言ってきて、茶々は三成に相談するんです。でも、三成は「太閤の想い人になれ」って。茶々は、「それでよいのか?」と繰り返し聞きます。ダメだ、イヤだ、そんなことがあってはならぬと言ってほしいんですね。
   三成は顔色も変えず、余計なこともしゃべらない。小面憎いですな。
   茶々の方は、かなり三成に入れ込んでいるようですが、三成はどうかな? いやもう、「くやしいから明日サルが来る前に今ここでわたしを奪っておしまい」とかやるかと思いました(おかあさん欲求不満です)。
   「来月結婚するんです」と、お誘いも断ってるし。彼としては最大限私的状況まで明かして断ってるつもりなんですかね。
   全然お呼びじゃなかったりして。
   自分の出世のためだけに近づいてたりして。
   心中、ナニいつまでも姫君のつもりでいるんだこのバカ女、とか思ってたりして。
   いや、純粋に出世のためならお上手も言ってるかも知れませんが、ドラマ中では言ってないし。全然親身になって、茶々のためになることを言ってやってもないですね。恨みは忘れろとか、とりあえず出家してみろというような時間稼ぎの作戦を伝授とか、太閤の部下としての自分の身を危うくするようなことは言わない。「太閤のものになれ」とは言ってるけど、それは茶々のためでもあるが自分のためでもあるし。
   三成恐るべし
   茶々と秘密の恋をしてるよりは、茶々のよりどころのない寂しさを利用して成り上がったという方がなんだか今回は好ましいな。同情はしつつも立場上身動き取れなかったというと哀しくも美しいですが、おかあさんいろいろ汚れちゃったんで、今回の茶々に感情移入できないからその線は今回いいです。頼られちゃったけど内心好きじゃないとまで行ってくれると万々歳だけど、そこまで世間様のイメージから離れる演出はしないんじゃないかな。   さて、落日近い豊臣家ですが、悪役は誰だ?    

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