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2006年8月 2日 (水)

「功名が辻」30 伏線張り張り

   いきなり先週城持ち大名に出世してしまった一豊さまです。でも、法秀ママンは同居拒否。イマドキ賢い姑っぷりです。そこへ、なにやら食い詰めた浪人ていの青年が門前に。「殿のお血筋のものと申しております」って、弟の康豊くんじゃないですか!
   初期にいっぺん出てきました。パパを殺した仇であるところの信長に仕えるとはナニゴトぞ! と一豊さまを人非人あつかいして去ったきっつい人でしたね。それが、あんなこといっといて自分はその信長の跡取りの信忠に仕えてて、本能寺のアレのときは主君を見捨てて逃げて(女装して逃げた描写があったとのこと。そりゃ男を下げますな)、それが以後の就職活動でもマイナスに響いて全然まともな職に就けず、(そこで恥を忍んで兄上に縋ったかと思いきや!)さらにもうひとつの事件を経て長浜に至ったと申します。
   山野をさまよう康豊くんは、なんと明智光秀との関わり合いを恐れた細川父子によって幽閉されてたお玉さんに助けられたのでした。哀しみの日々を送るお玉さんに傷の手当を受け、真っ直ぐ生きてみよと諭されて意地を捨てて兄を頼る気になったというのです。おまけに、儚げなお玉さんに惚れてしまっている様子。
   ありえねーし。
   大石さん、やるにことかいてなんてことをでっち上げるのですか。
   嫉妬の鬼と化したお玉さんのダーリン忠興くんは、お玉さんを幽閉させるに当たってお女中(小侍従といってましたか)だけではなく相当数の武士もつけてやってて、おうちの周りには厳重に柵を巡らし、他の男がお玉さんに目を付けたりしないように細心の注意を払ったそうですよ(シバリョウの「胡桃と酒」による)。そんな、行き倒れた若武者なんぞ拾う隙なんかあるもんか。そんなのばれたら人知れず亡き者にされてますって。
   ま、とにかく、そのお玉さんの方も秀吉の配慮で「いいから呼び返してやれよ」と声がかかり、忠興くんからお迎えが来てました。なんで自分で迎えに行かないの? そんなに執着してるなら、態度で示せよ。それなのに、お城にお玉さんが付いたら偉そうにするだけで。こいつの愛情表現はまちがっとる。歴史上記録の残ってる明らかなDV男ですね。精神的に追いつめる系の。子供はお玉さんのことを忘れてるし、ダーリンも。しっかりおねーちゃんを囲って妊娠させてます。また、タイミングの悪いことに、2人水入らずのところへ家来のオッサンが「○○の方様、女児ご出産でございます!」なんて報告に。なんでお前、コッソリ伝えるくらいの配慮ができないんだよ。教養に溢れとるかしりませんが細川家中はみんな無神経。あ~あ、こりゃ、宗教に走ってもしょうがないと見ていた皆さんはお思いになったことでしょう。大石くん巧いなあ。
   あ、そうそう、ねねさんの推理の通り秀吉くんはお茶々にちょっかいを出しておる様子。お茶々はお茶々で、前回(先々週)も三成に「この涙に濡れた冷たい手を温めろ」と迫ってたようですが、今回も「サルに囲われるくらいならお前のものにしておくれ」云々とまた三成を口説いてます。どう見ても、迫ってますよね? 橋之助三成は、唾なんか飲み下してそうで、でもちょっと目を逸らしつつ、まだ「そんなこと言っちゃだめだよ」と拒否ってますが。さて、堕ちるのはいつ頃か。危ないながら身をかわしおおせて、次には大野治長が魔の手にかかるのか。ブラックお茶々、コワイながらも楽しみです。
   全然幸せそうでない細川家に比べて、山内家は幸せそう。一豊さま次のミッションは、富山城の受け渡しに行く皆さんのお世話係。もう城持ちになったからには先陣が回ってこないのです。後方支援、兵站ていうやつね。途方に暮れる一豊さまに、お千代さん胸を叩いて「なにからなにまで、まつにおまかせくださいませ!」……違う!
   もう、蔵を開いてお米を惜しげもなく放出、おにぎり作り倒し、来る客、来る客に振る舞う振る舞う。お手伝いで一緒におにぎりを作る(大きすぎて、それを指摘されると二つに割っちゃう)よね姫ちゃんが可愛いこと。ここで、後方支援の巧い山内くんの評判を作るんですね。原作だと「巧みに執り行った」なんて書いて終わりでしょうが、その「後方支援」の内容がおかげでなんとなく判りました(単純すぎる気はしたが)。で、空っぽになった蔵を見て一豊さま呆然、でも、あっけらかんとお千代さん。やっぱり一豊さまは千代さんに押してもらって出世坂を上るんだなぁと苦笑しておしまい。「だって殿はもっと出世して国主様になるんですもの」と、国主様コールで母子して一豊さまの周りを回るのは可愛かったです。
   なんだかなぁ、と思いつつも、細工はりゅうりゅう、の回でした。さて、来週は涙の堤防決壊、怒濤の寅二ディ(なんだこの変換は!)。タオル2枚持って待機せよ!

   

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