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2006年8月31日 (木)

「功名が辻」34 残り1匹のウサギ

   忘れるトコだった! 大河ももう残り20回切りました。狡兎死して走狗煮らる。家康も茶々も屈服した今は、秀吉、我が世のスプリングでございます。
   安土桃山って言いますが、安土城は最近よくCGで再現され、豪壮だったと遅ればせながら伝わってます。そうでなくても、本能寺のアレのせいで、きっと明智に焼かれたんだなと幼い頃には思ってました(焼いたのは光秀くんじゃないよ)。じゃ、桃山城ってあったのかな? なんか聞かないよ、大阪のまちがいじゃ? と思ってましたね。聚楽第のことかい。じゃ、聚楽って書けよ、紛らわしい。
   で、その聚楽第に帝を迎えて大パーティです。臣下のお宅訪問って何百年ぶりですって、まあ、晴れがましい。いや、秀吉が盛り上げてくれるのはいいんですが、出かける方も、それなりにいい格好してかないと恥ずかしいし、そういう手元不如意、はっきり言ってビンボーを表沙汰にされるのはかえって屈辱だと思うんですが。きっと、お支度に、って金品の献上も相当したんでしょうな。いや、やんごとない方とお付きあいするのは大変。
   そういう各方面大変な行幸の準備に、またしても駆り出される一豊さま。自分は無関係~旦那様がんばって~と思ってた千代さんも、「歴史では奴らに敵わないけど、新しいものであっと言わせてやるわ」って、ねねさんに言われてれいのパッチワーク打ち掛け作りにとりかかりますあ、そうそう、捨て子を拾ったのは先週だったっけ? いい夫婦のなごみの種になってます。
   旦那様はとうとう支度にあきてズル休み。「またか」つい口に出してしまったわたくしです。ああ、出世ができなかったときもぐれてましたよね、死ぬとかいきるとか。それもほんの1ヶ月以内だった気がするんですが(歴史上はもっと前であろう)。行幸当日も腹を下したとかいってふて寝を決め込んでるところへ千代さんが子供を抱いてやってきて「ばれたらただではすまないでしょうね」とぽそり。がば、と跳ね起きた一豊さまは冷や汗をかいて思いを巡らし……コッソリ遅刻して登場なのでした。
   ばれるって……外来語じゃないとは思いますが、いわゆるアナウンサーの美しい日本語ではないので、公式の雰囲気では使って欲しくない言葉なんですけど(やくざや博徒の言葉のようなイメージがあるなぁ、違ってたらごめんなさい)。あからさまになる、明るみに出る、ぐらいで。いくら夫婦どうしのうちうちの会話でも、大河ドラマの中では使っちゃいやん。さぼるは、サボタージュというフランス語(?)が語源ときいたので、明らかに大河ではNG、アナウンサーも使って欲しくない言葉です、わたしとしては。
   で、メイドイン千代のうちかけは、パッチワークで風景画を描き出したようなもの。え~っ? その山は富士山ですかい? で、たなびく雲をイメージ? お市さまやねねさんに作ってあげたのはパネル(比較的大きめの布きれ)の組み合わせというカンジでしたが、今回はもっとパッチワークに近く、布きれはモチーフのように細かい断片となっています。いや、いわゆるカントリーキルトほどの幾何学模様なんじゃなく。ホントに小ぎれを繋ぎましたってカンジで。あれだよ、印象派絵画の、絵の具として布きれを使いました的手法。
   わたし的にはこっちの方が貧乏くさく、芸術性低いですが。だって、金襴使った意味ナイじゃん。
   そりゃ、日本の服飾史的には目新しいでしょうけど。
   前のお市様打ち掛けの方が、別々の布を配置してそれぞれ引き立てあって美しいというのを感じましたけど。ま、主観だし。そこまで詳しくシバリョウもかいてなかったし。
   とりあえず、宴は成功したと。
   その片づけに行ってる時に、千代さんは衝撃の告白に立ち会ってしまうのです。
   この打ち掛けなんかいらないよ、だって、我はねねももらってないものも関白からもらっているから。それは、この腹に。
   茶々の妊娠宣言でした。
   この辺は巧かったな。
   信じられない世継ぎ誕生に秀吉は壊れてゆくのでした。
   自分には過ぎた参謀、黒田官兵衛が裏切るのではないかという疑心と、それをとうに見据えて隠居を申し出る官兵衛との無言のつばぜり合い。怖かった。自分の立場が脅かされると感じる秀次、すぐ祝いに行けと進言する宿老ズ。ナルホド、これからは槍じゃなく頭です。役に立ってきた忠犬たちも、豊臣の世を守るためには煮殺される時代になるのです。
   そして、日本に残る一匹の兎、小田原の北条氏攻めが始まります。
   コワイよ。

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