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2006年7月30日 (日)

「ひまわりっ」プロの軌道修正

   ええと、週刊「モーニング」誌上で連載中、この夏1巻が出たところの「ひまわりっ」が最近いいです。
   連載初期は、どうやら実話に基づいていて、作者のおとうさんが、その、個性的であるというネタに終始してたんですが、その個性の加減がぶっ飛んでいるので2ちゃんねるでは否定的意見多かったですね。わたくしも、自分の言動をすぐさま脳内消去してまるっきり逆方向の自分だけ通用ルールでぶっ飛ばせる人にはなれてるつもりだったのですが、さすがに「いや~だ、超おっかしい!」と両手バンザイで面白がれたワケじゃないですね。いや、九州の男性ならこれぐらいアリかなぁとか冷や汗かいたり。女性に優しい九州男児のみなさんお気を悪くされたらごめんなさい。
   具体例で言うと、第1話、故郷を離れて美大に行ってた主人公が、その学校の慣例で卒業式の仮装をすることになって、ウサギのかぶり物をして「就職は?」 「田舎帰る」とか会話をしているところから始まります。田舎に帰ってご両親に対面すると、実に気のよさそうなお父さんが4年も学資を出してやった云々と恩着せがましい言葉の後、その卒業式のスナップを見て、「こんなお笑い芸人のようなことをさせるために大学にやったんじゃない!」云々と切れてしまったんですよ。ぶん殴ってたかな?(このおとうさんは結構手の出る人) あちゃ~、と思ってると、どうも彼女、おとうさんのそういう豹変ぶりには慣れてるようで、それでも暗く顔なんか洗ってると「おとうさんそこでこんなウサギのかぶり物見つけちゃったよ、カワイイ?」なんて、おとうさんさっき言ったその口でその娘が卒業式に被ったウサギを自ら被って喜んでるという……。
   一事が万事こんな感じで。クリスマスケーキは普通のプレゼントと同じ感覚であのケーキの大箱を90度回転(!)させて自転車の前カゴ(!)に突っ込んで帰って(モチロン普通に乗ってくる)デコレーションが崩れたといって逆ギレするし。このマンガ家さんのあとがきマンガがこんな感じだったのを独立させたらしいですが、プチネタとしてはおかしいかもしれなかったですが、こうストーリーとして読んだらちょっと。これはもう虐待? このおとうさんはもしかして頭のおかしい人なんじゃないかさえ言われてたんですが。
   気がついたら、その主人公の会社に出入りする植木屋さんのお兄さん(もと高校球児)と主人公の不器用なラヴストーリーになってました。やっぱり強引グマイウェイなパパはうろうろして彼らの邪魔をするのですが。この顔はいいし気だてもいいのにどうしようもないおばかなお兄さんも名前がお父さんと同じ健一なので、マンガのサブタイトル「健一レジェンド」からは外れていないというみごとな軌道修正っぷりで。さすがプロ。でも、やっぱりずれてる健一2号のずれっぷりのおかしいコメディなのでした。カラオケ誘うとカダンAだっけ? 除虫剤のCMソングを直立不動で歌う(もちろん無伴奏)ような美形、どうよ?
   今週は、花火大会で関係を進めなさい、と会社のお節介なお姉さんたちの入れ知恵で無表情ながらかなりがんばって花火大会に行った健一2号なんですが、肝心の主人公来なくって逢えないんですね。主人公のうちを基地にして、「今頃うまくいってるかしらねえ」なんていってたら、主人公お出かけから帰ってきて。
   「あんたなんで花火行ってないのよ!?」
   「誘われてないですけど。わたし今日は用事があって」
   「今すぐ行け!」って騒ぎの後、みんな帰った後の会場でなんとか出会えて
   「わたし忘れてたみたいで……誘ってもらいましたっけ?」って聞いたら
   「……誘ってなかった」って、無表情に。
   「誘わないといけなかったのか。市民花火大会だから市民はみんな来てると思った」って。この辺は本当にあっさり、今事実に気づいたというように。理路整然と主張してるニュアンスではなかったな。
   すいません。野球しかできない高校球児って、こういう大人になるんですか?
   絞め殺したろか一回、と思う反面、理解できない理由で切れるオヤジさんギャグよりはホッとしてみていられる(見ておれません)作品になったなぁとしみじみ作者の軌道修正のうまさに感じ入ったのでここでネタにしました。

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