« お前の母ちゃんでべそ | トップページ | 虐待のサイン? »

2006年7月15日 (土)

「功名が辻」27 美しき刺客

   異次元空間に消えた原稿を思い出しつつもっぺん打ちます。
   サクセス・スクランブル……え~と今回の内容は、……忘れちゃったよ。鉄矢の吉兵衛が戦士を遂げた秀吉VS勝家の緒戦、もはや対決は避けられぬ、と盛り上げる両陣営。お市様は勝家としっとりらぶらぶムードになっております。「雪に包まれているうちに心が和んで」云々言ってて、福井県観光協会の皆さんはあのうるわしい大地真央さんをポスターやVTRに使われるとよろしかろう。片や秀吉くんのところは若手を閲兵、ねねさんがいつになく気合いを入れると思ったら、彼女のご縁の加藤清正やら福島正則やら。ここで名を挙げる(賤ヶ岳の七本槍ね)皆さんです。そしたら一豊様ったら「殿のそばで槍働きをするのはおれだ」ってジェラシー。あのね、あんたももういいプチお殿様なんですから、いつまでも現場にしがみつく課長さんみたいなこと言ってないの。
   先週のおかあさんの謎については小倉久寛が登場で一気に解決。弟いたんだ。「戦に赴く前に、たきというおなごの面倒を見てやってくれと手紙をもらいました」って、逢いに行って、「赤子が生まれてました」じゃないだろうなと思ったら、なんと自害して果ててたんですよ。作法に則って、ちゃんと膝下を紐でくくってのたうち回って裾が乱れてはしたないことにならないようになってて、短刀でぐっさり。なにも死なさなくっても。これは無理に哀しみを盛り上げようとしすぎ。
   「利家とまつ」でも詳しくやってましたが、膠着状態の事態を打開するため、秀吉軍は陽動作戦。「殿が陣を引けばよろしいのです。岐阜の信孝様を攻めに行くのです」「それで柴田が出ると引き返す? じゃ、道々の農家のものたちにまたにぎりめし用意させて。塩多めで」「街道にたいまつを立てましょう、夜を昼にするのです」黒田官兵衛と秀吉、もうあうんの呼吸。またうまく引っかかる佐久間盛政。どんぴしゃりで作戦ははまって柴田軍潰走。ただ、ここで致命的な利家の裏切りがあって事態は決まるんだけど、今年の大河では可哀相なぐらい無視される利家くん、出番はありません。「利家とまつ」で大河視聴をはじめたようなお若い方は「どうしてあの利家(とおまつどの)の出番がないの?」と今年は素で疑問に思ってるみたいよ。NHKも罪ぢゃのう
   逆になんにでも絡む一豊さま、今度はお市様救出の使者を拝命。残念ながら救出できたのは姫君だけ。史実通り(だそうです)天守閣を爆薬で吹っ飛ばす勝家夫妻(逆光が美しいシーンでした)、もう半狂乱の秀吉の所へ復命する一豊さま。当たり散らされることが解っていてものこのこ顔だして。そこが一豊さまなんだけど、嗚呼、お仕事って大変。またしても八つ当たりのタイフーンに晒されるのでありました。止めろよ、官兵衛(無理です、脚不自由だから)。
   そこへ「やめよ、サル」って、凛とした少女の声。茶々です。いきなり手を止めて
「おーきゅうなられましたなあ!」って、露骨にやに下がる秀吉、ヒヒジジイ! この時期以降のエロジジイっぷりに焦点を当てて第1回から役柄を作ってきたと思われる柄本明さん、プロです。
   わたしは「お姫様っぽい美少女の感じが良く出てる」と思いましたよ。実年齢は千代さんより上とか、とてもそうは思えませんでした。千代さんに形見の品をくれながらも、既にして「我はサルを破滅させてみせる」と恐ろしいことを口走っとりますが、千代さんがたしなめても「黙れ」と切り捨てる。後年のケンカ(原作にありますよ)が楽しみな顔合わせでありました。「美しき刺客」って、この前の竹中直人の「秀吉」のときのサブタイトルですが、今回も「茶々は母お市の方の命により秀吉を破滅させる目的で側室になった」という説を取るんですな。親の敵と思っていたヒヒジジイの思いも寄らぬ人間的な所に触れて、いけないと思いつつも深い仲になり子まで成すってのも罪深くも女の業っぽくっていいかなと思うんですが。豊臣家滅亡の最終局面はほ~らほ~ら滅びてしまえってうまくミッションをやりおおせたカンジよりはあんなに嫌ってた筈の男の血と名誉を残すことに専心する矛盾っぷりがどうにも人間の愚かしさというか歴史の皮肉っぽいドラマ性を感じるんで。まあ、おかあさんの好みはどうでもいい。
   周囲が複雑化してきておりますのにまだ愚直一点張りの一豊さま、来週は挫折との遭遇です。さて、どうなることやら。
   ……そういえば、六平太どうしちゃったんでしょう? 毛利で地味にスパイやってるんでしょうか?

|

« お前の母ちゃんでべそ | トップページ | 虐待のサイン? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/10957598

この記事へのトラックバック一覧です: 「功名が辻」27 美しき刺客:

« お前の母ちゃんでべそ | トップページ | 虐待のサイン? »