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2006年4月11日 (火)

「功名が辻」14 好感度連続アップだ

   プチ太閤記「功名が辻」、今回はシリアスパートなし、てゆーか、渾然一体としております。とりあえず信長様の御出座はナシ。全編、長浜にお城をもらった秀吉の身辺整理ネタ。おっかさんの菅井きんは城の中で畑作ってるし、妹のあさひは百姓がいいといって田舎を離れないし。でも「サルの顔は見たくない!」とお市様が言ったとかでハートブレイクの秀吉は女狂い本格化、とおねね様千代さんを呼び出して愚痴ります。
   城持ち大名ナンバー2になった秀吉が親類縁者を呼び寄せるのは、ある意味当然。出世したんだからいい暮らしをさせたいし、ほっといて人質に取られたりしてもイヤじゃん。姉婿やら弟やら、取り立ててやりたいと思ってそうしてもいいじゃないですか。15の頃から吟に鉄矢を侍らせてた一豊様と違って、秀吉には子飼いの部下がおらんのです。たとえ泥臭いオッサンであろうとも身内から採用していかないとね。といっても、向いてないってのはありますから、妹あさひが「うちのひとをさむらいにしないで!」というのはもっとも、人殺し、命のやりとりをするのがこわいというのもありますが、別の理由がよかった。あさひさんは野良仕事に誇りを持っておるのです。先祖伝来の田畑を護るってのも、大事な仕事でありますぞ。荒れた田畑からは収穫が上がりません。兵糧もナシでどんな戦をすると言うのだ、秀吉よ。
   「このかたはこのままここにいた方が幸せなのでは」と、思わず千代さん。この台詞は予告編にも使われてて、おいおい、また現代感覚で差し出口、とひやっとしたんだけれども、ドラマの中では説得力を持つのです。その通りにはならないしね。黄金の折衷案「作事の仕事ならしたい」というのが出ました。戦はイヤ、野良仕事も実は嫌いなあさひの旦那(ごめん役名忘れた)、じつは土木工事、建築系が好きだったんです。「おう! ご城下は今建築ラッシュ! 現場監督なら求人してます!!」と一豊様色めき立って、なんとか妹夫婦も長浜入り。よかった、よかった。
   これは虚をつかれました。時代は既に耕すか、殺すかの二者択一じゃないんですね。商人になってもいいし。なかなか風通しのいい時代じゃないですか。建築関係のカントクってのも(正式に言うと作事奉行です)、立派な仕事です。とりあえず外聞も悪くないし、いい落としどころだったような。実際、農民出身でもそっち方面に才能のあるひとはいそうだし、労働者は結局その辺の農民やら、下層の武士だか農民だか解らないヒトなので、城主の妹婿実はもと農民でもそうそう舐められもしないと。オリジナルとしても悪くないです。
   またうまいこと秀吉の難問をクリアして好感度アップの一豊様でした。
   万福丸の処刑というダーティーワークをこなしてひとり加増され、昔からの仲良しの生瀬君や中村君とちょっと溝ができた感じでしたが、新築バスルームがうまく間を取り持ってくれてこの辺もクリア。この、もらい風呂がよかった、下級武士の生活が出てて。旦那同士はちょっとしこりが残っても、奥方同士は「ちょっとお風呂使わせて」と仲良くしてる(ちゃんと湯殿といってるあたり、考証マンがんばってます)。「そんなみっともないことすんな!」って怒っても、「だって人目を憚って行水するのってやだもん」いや、「あんな湯殿があれば旦那様の疲れも癒えると思うのに」と女房に泣かれるとお侍も困っちゃう。ウマイナァ。うまいですよ、大石静。

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