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2006年3月19日 (日)

「バッテリー」やっぱ投手は俺様でないと

   角川文庫でも出てたんだけど、大きい本で買いました。ニャンゴったら字が小さいと露骨に読まないので。「おお振り」のレヴューをみるとよく比較されてたので興味を持って手に取りました。
   こちらは中学生になる寸前、春休みの少年たち。主人公の巧は、父の転勤(これがまたしょっぱい理由)で一家で母方の祖父の家にやっかいになることになって、おろち峠を越えて山合の町に引っ越してきます。新4年生の弟青波は身体が弱く、母はかかりっきり。才能があり、努力でそれを裏打ちすることを苦にしない巧はどうもケンカイな性格。あ、字はコレね、狷介。俺様っぽいともいえます。「のだめカンタービレ」の千秋くんみたい。少年野球のチームでエースとして県大会で決勝まで引っ張っていった実力の持ち主。おじいちゃんは実は昔は名の通った高校野球の名監督。その指導を受けられると思って期待して来たのに、おじいちゃんは最初は彼をいなします。両親に自分の野球への思いを正当に評価して貰えてなくて、祖父には才能ある選手として見て貰えなくて苛つく巧。ランニングで神社の裏手の森に迷い込んだ彼は地元の野球少年たちに出会います。
   ア ボーイ ミーツ ア ボーイ
   ひときわ体の大きな、新中一生、豪。見てすぐ解るキャッチャーです。本人はお坊ちゃんいうなと怒りますが、どう見ても気のいい坊んです。将来有望株として県大会での巧の投球を見て憧れていたといい、バッテリーを組めることを素直に喜んでます。母同士が親友だったとかいって実に自然に釣った魚はくれるは、引っ越しの手伝いは買って出るは、投球練習を申し出るは。意地っ張りで他人に目をくれない巧とおおらかで人の心の動きにさとい豪、ナルホド、名コンビになる可能性大とみました。
   弟青波のキャラクターはさすがです。身体が弱くて、ベッドの中に取り残されていた生活、ひとをよく観察して、推理してコレがよく当たる。意地を張ってぶつかりやすい祖父と母、母と巧の間のうまい潤滑油になってくれてます。
   田舎の(失礼)少年たちだけど、情勢は厳しいです。中学でもう「野球なんてやってる場合じゃない」って、塾へ通わせられる豪(病院の跡取りだし、さもありなん)、広島の私立中学の寮に入れられる江藤(脇役)。初っ端から厳しいわ。彼らは無事に中学校でちゃんとバッテリーを組めるのでしょうか。そう、野球生活は始まらないうちに1巻終わっちゃったのよ。これはある意味凄いな。ニャンゴが読み終わったら2巻を買いに行きましょう。ご近所のTSUTAYAにハードカヴァー版は売ってませんでした。しかしこの出版社聞いたことないよ。 

 

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