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2006年2月11日 (土)

チャーリーとチョコレート工場 21世紀のメフィストフェレス

   見ました。鶏のオリンピックが始まるというのに、なんでこんなもん借りてしまったのでしょうか。旦那様が「何時に終わるの?」と寂しげに聞いても目は爛々とTVに注がれておりました。
   カーニャは原作で予習済み。「借りてきて借りてきて」と矢の催促。おかあさんはまだ食事の支度中だってのに「みてもいい? もう見てもいい?」って。ドラえもんは見たものの、しんちゃんはカットで上映と相成りました。いきなりニャンゴも固まってしまって、もうみんな物語世界に没入。
   チャーリーのおうちはスゴイ貧乏。あの傾き加減はあり得ない! 平均95才のおじいちゃんおばあちゃんズがひとつのベッドに横になって。あのー平均95才の老爺がどうして10才ぐらいのチャーリーの祖父たり得るのでありましょうか。45才の時の子供が40才でパパになればそのくらいか? それでも自分だけの部屋があると言ってニャンゴは「いいなぁ」って、穴の開いた屋根からお星様が見えますけど。チャーリーの家から見えるウォンカさんのチョコレート工場は世界最大規模ながら、産業スパイを防ぐためにただの一人も雇っていない謎の工場。昔この工場に勤めていたおじいちゃんが語るには、社長のウォンカさんは成功した独創的(且つ個性的)なチョコレート職人。入ってみたいなぁと憧れを募らせるある日、ウォンカ社長が「チョコレートに入れた金のチケットを引き当てた子供5人を工場にご招待」と大々的に広告。金のチケット争奪戦が世界中で始まります。
   これがまた、チケットを引き当てたのはどいつもこいつもいけ好かない子供たち。カーニャもニャンゴも「サイテー」「なんでこんなのに当たるんだよ」。5人目にはチャーリーが当たって欲しいと心から思ってしまいます。「これで当たるの?」「これが当たりなの?」ニャンゴが前のめりになって聞いてきます。「違うんだよ」「まーだ!」
   せっかく引いた金のチケットを「うちはお金がないんでしょ? お金に換えてもらったら?」というチャーリー。けなげです。ガッカリするおじいちゃんA(工場で働いていた方)。自分が行きたかったんだよね、チケット見たとたん踊りだしてたし。それを、おじいちゃんBがチャーリーを呼んで「毎日印刷されて 世の中に溢れているものと世界に5人だけの栄誉とを引き替えにするなんてトンマだ」と諭すのです。おじいちゃんB、さすがです。
   そしてめでたくご招待……。
   「ウォンカさんってさ、つんくみたいじゃない?」
   「つんくってダレ?」……そうですか。ニャンゴはモー娘。見てキャーキャー言う年頃じゃないしな。なんかイタいカンジがしましたけど。うーん、エキセントリック? これはたしかにジョニー・デップだわい。
   ウンパ・ルンパが武蔵丸コーヨーだったのが意外(イヤ本人じゃないし)。ニカウさんみたいな華奢な、丸いカンジのを想像してました。なんか威厳があって、哲学的でさえありましたな。ウォンカさんは、解ってて他の4人をひどい目に遭わせてるのが原作より解りやすくなってます。原作はウォンカさんの意図がないとも読めるようになっていて、逆に教訓というか因果応報なカンジになってましたが、ジョニー・デップだと、もうどんなヤツか調査済みで、わかっててハメたカンジありあり。アナタに幸せをあげましょうといいつつ人間の弱さにつけ込んで破滅させる、21世紀のメフィストフェレスのように思われます。いや、ちゃんと生きて工場から出てるけど(ここらへんのフォローはやっぱ映画?)。
   原作とはクライマックスを変えて一ひねりしてあったのが最高。そうか、あの変なカンジは伏線だったのか。チャーリーはホントに人生の大切なことを知っていて、ちゃんと行動できるよい子でした。お年寄りと一緒に暮らしてたから? 大切なことを思い出させてくれた実によいファミリー映画でありました。

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コメント

ぜひぜひ原書で読んでみて!児童書だからとっても簡単よ。薄いし。

投稿: エゴ若 | 2006年2月11日 (土) 20時30分

やっぱ原作もいいですか。こまったなぁ、ドコいったんだろ。ただいま早乙女家は散らかりまくっております。

投稿: まいね | 2006年2月11日 (土) 21時53分

待てよ、エゴ若さんってことは原書って、ロアルド・ダールの書いたまんまの原書ですか? わたしにも読めるんか? 大きな書店の洋書コーナーに行けばあるのかな? 映画化されたばっかだし。

投稿: まいね | 2006年2月11日 (土) 21時55分

そのうち送るね。ま、紅茶の件もあるし期待しないで待ってて。

投稿: エゴ若 | 2006年2月13日 (月) 18時11分

おまちしてま~す♪
最近はめっきり本の貸し借りが増えて、お稽古の友達に「あらしのよるに」を持っていったり、ニャンゴの野球の友達のママに「スケバン刑事」を借りたり。おっと、明日ケロロ軍曹の6巻以降を貸す約束で物置を探してたんだった。
今モーニングでやってるジャンプ(スキーの)漫画が「スラムダンク」そっくりだと某所で評判なので、いまおかあさんは「スラムダンク」を貸してくれるお友達大募集。

投稿: まいね | 2006年2月13日 (月) 22時51分

わかりました、スラムダンクですね♪
ジャンプの漫画は、う~ん、主人公のばかっぷりや、冷静でマイペースなライバルが出てくるところは似てなくもないかな。でも今んところはスラムダンクの方が遙かに遙かに上ですな。ジャンプはチームプレーがない(よね?)ので、今後もスラムダンクに比肩は……無理のような気もします。

投稿: とむ影 | 2006年2月15日 (水) 14時15分

あ、恐れ入りますぅ。たぶん持ってるだろうなと思いつつしらじらしくネタを振れるわたしは京都人の血が入っているのではと我ながら恐ろしくなりました(ゴメンナサイ)。
主人公がバカっぽいとか、クールなライヴァルが出るとかいうパターンな展開と、激似な絵柄を以て「スラムダンクのマネじゃん」と言われているのであります。そんなのスポ根ものの定石、というクールな意見と、いやいや、あの絵柄でそれをやってはいかんという単純なんだか深く読んでるんだかわかんない意見とが毎週ループしておって、「スラムダンク」知らないからどうでもいいとは言えない状況なんですな。いえ、何も言わなくてもいいんだけど。

投稿: まいね | 2006年2月15日 (水) 21時42分

スラムダンクはね、けっこうはまりました。今でも、ふと読み返すと熱くなるんですよ。で、ジャンプの漫画は、そんな論争になるほどの漫画ではないように思いますが(私、スポーツマンガ、っていうだけで点が辛いかもしれないです……すいません)スラムダンクは間違いなく名作なので、きっかけはどうあれ読むべし、ですよ~♪

ちなみにケロロ軍曹の、「左手はそえるだけ」の元ネタも、スラムダンクです。

投稿: とむ影 | 2006年2月16日 (木) 16時10分

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