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2005年12月 7日 (水)

プロジェクトX ベルばら上演秘話

   ネタ切れな「プロジェクトX」とうとう昨日はベルばらでした。
   「ベルサイユのばら」をタカラヅカでやるというのがどうしてプロジェクトXネタになるのかと思ったら、栄光のタカラヅカ歌劇団にも斜陽の時期があったんですね。「阪急電鉄の道楽娘」と言われて(道楽息子は阪急ブレーブスであったそうな。そんな、70年代当時にはパリーグの覇者だったと思うんだけど)起死回生の策が、当時日本中の少女を熱狂させていた少女漫画「ベルサイユのばら」を上演するというものだったと。花と夢とブーケとリボンの少女漫画の世界が少女歌劇にぴったんこと思うのはシロウトの浅はかさであったようで、「イメージが崩れる」「八頭身のオスカルを日本人が演じられるわけがない」とばかり告知と同時に抗議の嵐、カミソリ入りの手紙まで来たって言うから女の子は恐ろしい。そう言えばわたくしも「え~無理なんじゃない?」とか言ってた覚えがありますな。そんなに思い入れはなかったんだけど。
   そこへ天下の美男俳優長谷川一夫を投入、歌舞伎の形式美を惜しげもなく披露してもらって、あり得ないはずの美の世界を築きあげることができたと。
   長谷川一夫が演技指導を引き受けてくれた理由が「タカラヅカには恩がある」っていうからオドロキ。その昔、長谷川うじは暴漢に顔を切られたという事件があったんですね。すぐさま「鏡を! 鏡を!」って言ったというプロ意識は伝わってます。それで、俳優生命は絶望視されてたところが、当時のタカラヅカのオーナー、名前は私も聞いたことがある小林一三が自分の持ってた映画会社に「長谷川を使う!」つって傷が癒え次第起用してくれて、それで見事にカムバックできたとか。そのような事情がありましたとは。ってこの辺やっぱりプロジェクトX。調べたら、その東宝に引っこ抜かれたことが事件の原因だったそうで、そりゃ使ってやらないと。
   衣装部ががんばれば大道具も細部にこだわり、演出も知恵を絞る。例によって全員が一丸となったプロジェクトは大当たり、阪急の道楽娘は孝行娘になりましたとさ。
   結構「マジ!?」とか「気合い入りすぎ!」とか茶々を入れ、笑い飛ばしながら見ましたが、やっぱり最後にはじんと来ましたね。

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コメント

さすが、アップが早い。私も書こうと思ったが、ほととんど内容が網羅されてしまった。
プロXにしてはひさびさのヒットだったと思います。むかーしの記憶をたぐりよせると確かに聞いた覚えのあることばかりでした。ベルばら前と後では、宝塚だけでなく、世界観が二分されると思います。

投稿: アマサイ | 2005年12月 7日 (水) 13時02分

あの、瞳の中に星が飛ぶポイントは「いの26番!」ってところが受けた! そこまで研究しつくしてたのか、長谷川一夫。プロってのはこんなもんなんですねえ。
「オスカルとアンドレ究極の愛」って言うから作中のあのラヴシーンをタカラヅカではやっちゃいけなかったのかとか深読みして胸とどろかせて見たのに。「愛~それは~」つって歌って終わりかい。インド映画並ですな。

投稿: まいね | 2005年12月 7日 (水) 23時11分

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