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2005年11月30日 (水)

「おおきく振りかぶって」ひいき視点

   ええと、5冊揃ってなめるように読み返しておる「おお振り」でございますが、本日は視線の話を。
   阿部くんの大トラウマの源であります、中学時代、シニアで組んでた一年先輩の速球派投手、榛名さん。わたしにとっては憎い仇のようなもんでありますが、意外と人気あるんですね。おいおい同人姉さんたちよ、顔がよければいいのかい? なんてキモチになってしばらく鬱りましたが、それもまた偏った見方で(その趣味の方には重ね重ね失礼)。
   榛名(さん。キモチ、敬称略で)はちょうどその頃部活の野球で酷使されて膝半月板を損傷、それを十分な治療も受けさせて貰えず、人間不信と絶望のどん底だったんですね。いや、わたくしは才能ある人間はそれに見合うだけの人徳を備えているべきという高い理想を持っておりますので(無茶な(^^;)、自分が辛い時期だからといって弱いものに当たるような男はやっぱり願い下げなんですが。本編だけだと、ただ才能を頼みに特権階級のように振る舞って、プロ入りという目標のある自分が損をするのは僅かでもイヤというヤツに見えて、確かに阿部くんの語るとおり「最低!」と思ってしまったんですよ。
   それをフォローするのが巻末(つったって67ページ、全体の三分の一もあるよ)掲載の「基本のキホン」で、彼はその頃の事情を打ち明けるのです。ま、その辺は中学時代からの相方、秋丸くんによりますと「シニアでゆっくり元に戻った」後の話で、「ヤッパリ野球好きっ」と素直になって高校の野球部に入り、今度は「おれもぉ野球やめよう」な先輩、加具山くんを説得するという立場なので、あんまり陰惨さがないですね。「君も辛かったんだね」と胸を突かれます。それだけの目に遭いながら、シニアでは事情を話さずヤなヤツに徹していたのは男前とも言えます。「オレこんな目にあってさ」なんて1年坊主を相手にぐちってるようなヤツもまた、おかあさん的には最低だったですね。
   というわけで、ヒイキの引き倒しで目が曇っていたのはわたしの方だったのでした。改めて初対面のシーンを見返すと、頭も下げないでそっぽ向いた榛名も榛名だが、先輩に向かって「そこまで下手じゃないです」って喧嘩売っといて「オレはムカツイた」と言ってる先輩相手に引きもしない阿部くんも阿部くんだ。どんだけ優秀なキャッチャー様だったんだろう。その後の回想でもタメ口だし。そうだ、キミも悪かったんだよ(しかしそれが榛名にはいい刺激である意味癒しになっていたと秋丸くんは推察してるのだが)。暗黒の中学時代を一手に引き受けてた阿部くんには不幸だったけどそれなりに意味のある時間だったんですねえ。
   そうくれば、県大会での再会のときも自分を受け入れてくれるチームで一回りおおきくなった自分を見せたいと実に素直に阿部くんにアピールしてたんかなぁと、その純粋さを愛おしむべきなのかと思ってもみたりしますが……やっぱ許せねえ。
   さて、それでは愛すべき野生児田島くんも、同様にシニア時代のチームメイトには困ったちゃんだったのではという疑惑が湧いてきますな。好きな球を打ちたいばかりにチームバッティングしないとか。あったりして。三星戦でもその残り香がしてたような……。

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