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2005年10月28日 (金)

「へうげもの」にはまろう!

   いささか遅きに失した話。週刊モーニング、山田芳裕の「へうげもの」はこの秋からの新連載。利休七哲の一人、茶人の古田織部を描いた時代物ですが、絵といいキャラクターといい、独自路線で目が離せませんです。
   「先生、旦那が買ってる漫画で、ホラ、『課長島耕作』とかやってた雑誌ですが、あれでこんど古田織部が出てくる話が始まって、面白いんですよ。お茶碗貰ったら敵の大将見のがしてやったりして」お稽古の最中、話を振っても、それくらいでは先生はスルー。
   「平蜘蛛の茶釜って、すごいのがあったんですって? 持ち主のなんとか言う武将はそれが大切だからって、それごと自爆して死んじゃうんですよ。それを、古田くんはジャンプしてとびついてキャッチして、でも、鉄だから熱くなってて、取ったら 火傷しちゃうんです。そんで、それでも粉々になったその蓋のかけらだけだいじにしてるんですよ。こんなバカなひと実在したんですかね」とりあえず、自爆エピソードは史実だそうで。古田くんは関係してないそうですが。
   「古田織部は有名ですよ。織部焼き作ったひとです」それくらいは承知の上でネタを振ってるんですってば。でもなかなかお茶を学んでいる善男善女は食いついてこなくって。ネット上なら布教も成功するかと。
   これが連載第一回のエピソードですから。掴みはオッケー。時代がアソコだから、当然登場する信長様が、もう、イカス。南蛮趣味が若い頃からのヤンキーノリに絶妙にマッチしてて、そんで天下人たるカリスマが過不足なく描かれてます。前述の、信長を裏切った大将を見のがしちゃった件、実はバレバレで、それでも城を落とすのに貢献したからと信長は古田くんに褒美を示します。金一封か、南蛮渡来の美麗箱。美しいものに目がない古田くんは美麗箱ほし~い! けど苦しい財政を切り盛りする愛妻のために金一封を頂くことにして「それがし、金を頂戴します」と口はいいながら正直な手は美麗箱をガッチリ握ってて。
   「おい、それぇ、ノン!」とばかり抜け目なく信長様は遮るんですが、その正直さを愛でて、両方下されるんですな(あんたは金の斧を持った泉の精霊ですか?)。笑った、笑った。正直な古田くん、非常に好ましいです。お茶に興味がなくっても、戦国時代好きなら一度は見ましょう。史上最腹黒な羽柴秀吉もグー。ある意味コワイ千利休も一見の価値有り。今週は、500年後の子孫ソックリの細川藤孝が登場してまた失笑。

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コメント

モ-ニング読んでます(*^_^*)。
おもしろいけど、一般のお茶人(over50)には受けが悪いかも……。
千利休の、黒の話、たしかによかったよね。

投稿: とむ影 | 2005年11月 5日 (土) 21時45分

   70才のじいちゃんが、この作品のためだけに「モーニング買ってきてくれ」とオレにお使いを頼む。300円貰っておつりは返さないオレ。てな投稿が2ちゃんにありましたよ。おじいちゃまにもうけてウレシイおかあさんでした。おつりは返そうよ、小学生じゃないんだったら。
   黒楽の話は、わたしもなんでこんな黒い茶碗がいいんだろうと常々謎に思ってたので爽快でした。美を極めるとそこへいくのかぁ。

投稿: まいね | 2005年11月 5日 (土) 22時35分

そうね、お茶やってる男の人にはうけるかもね~。何となく女性でイメージしてました。
ただ黒楽がいい、というんじゃなくて、信長の、軍艦の、黒から説き起こしての話だからいいんだわ。

投稿: とむ影 | 2005年11月 7日 (月) 23時39分

ええと、大安宅船、ですか。たしかあそこで、御下問を受けたブラック千利休は、純軍事的に「死の象徴」とかいって黒く塗ることを提案、採用されるんです。そういう黒楽に通じる無駄をそぎ落とした究極の美としての黒の追求、と見せながら、さらに「その黒の染料(塗料?)は堺で独占し、儲けさせて頂きました」とは、一石三鳥のしたたかさ。いいですよね、新しくて。

投稿: まいね | 2005年11月10日 (木) 08時54分

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» へうげもの 1 [群青日和]
へうげもの 1 (1) 山田 芳裕 ひょうげもの ひやうげ― 0 5 【ひょうげ者】 (goo辞書) 戦国時代、織田信長に仕える武将・古田左介(古田織部正重然)は、茶器をこよなく愛し、独自の美的センスに基づいた感性で世の中を見ていた。 芸術という観点から戦国時代へ切り込んでいく話、古田織部を主人公にした話は目新しく、非常に面白かった。名器の数々を目の当たりにしては異常な興奮を覚えたり、軍議に並ぶ武将たちの甲冑を見ては心の中で独自の評価をしたり等、へうげもの古田織部の生き様が楽しい... [続きを読む]

受信: 2006年3月24日 (金) 17時18分

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